高知大学の研究チームによる非常に興味深い論文が発表されました。
数日前に出されて一度大学のページから削除された結果、何らかの力が働いたのではないかとも思われたのですが、9月9日時点で若干の文章修正の後に再び公開されました。
これを論拠として、シェディングやワクチン後遺症についての議論がより活発化する事を期待します。
皮膚からスパイク蛋白を検出
http://www.kochi-u.ac.jp/information/2022090500015/
高知大学医学部皮膚科学講座の山本真有子助教と佐野栄紀特任教授らの研究チームの論文が、ワイリー社のオンライン雑誌「Journal of Cutaneous Immunology and Allergy」に掲載されました。
本邦では、国民の8割以上が2021年より開始された新型コロナウイルス(COVID-19)のmRNAワクチンの2回目接種を完了していますが、皮膚障害を含む様々な副作用が多数報告されています。
佐野栄紀特任教授らは、ワクチン接種後に皮膚症状が発現した患者の皮疹部を調べた結果、COVID-19のスパイク蛋白(※)が検出されたことから、ワクチンの副作用としてmRNAがコードするスパイク蛋白が皮膚病態に関与している可能性を示唆しました。
本研究は皮膚での検討でしたが、今後臓器で発現するスパイクにおいても同様に証明することができれば、mRNAワクチンによる臓器別副作用の証拠となりうるかもしれません。
佐野栄紀特任教授らの研究チームの論文が「Journal of Cutaneous Immunology and Allergy」に掲載されました
本研究チームは、mRNA ワクチン(ファイザー社製、BNT162b)の初回接種から2週間後に発症した成人水痘が、3週間後の2回目接種に伴ってさらに増悪し、3ヶ月間に渡って遷延した症例を経験しました。この皮膚症状は水疱とともに有痛性の皮膚血管炎を伴っており、抗ヘルペス薬内服を使用することで治癒しました。COVID-19のmRNAワクチン接種後には水痘帯状疱疹ヘルペス感染症が多く報告されていますが、自験例のように3ヶ月も遷延持続した症例は非常に稀です。また、その皮疹部を調べるとCOVID-19のスパイク蛋白(※)が検出されたことから、ワクチンの副作用としてmRNAがコードするスパイク蛋白が皮膚病態に関与している可能性を示唆しました。 本研究は皮膚での検討でしたが、今後臓器で発現するスパイクにおいても同様に証明することができれば、mRNAワクチンによる臓器別副作用の証拠となりうるかもしれません。 ご多用のところ恐縮ですが、是非、取材方よろしくお願い申し上げます。
この発表内ではシェディングについては触れられていませんが、皮膚からスパイク蛋白が検出されたということは、発汗などによってそれが周りに伝播する可能性は当然あるものと認識できます。
自分はシェディングについては強く主張してきませんでしたし、扱いの難しい面もある話なのですが、個人的な感触としては、「におい」と結びついてシェディングを感じる事はあります。
体臭とシェディングの関係について、高知大学の論文によって極めて現実的なものと認識できるようになったのではないでしょうか。